実りの秋はやっぱりオーブン料理(後編)

実りの秋はやっぱりオーブン料理(後編)

2019.10.17

美味しい食材がずらりとスーパーに並ぶ収穫の秋。そんなワクワクする食欲旺盛な季節にぴったりのオーブン料理をご紹介する今回のスタイル。後編では、前編に引き続き料理研究家の近藤幸子さんに、ケユカの新作オーブン皿を使っていただきながら、おもてなしにもピッタリなおすすめスイーツのレシピを教えていただきました。
新作のオーブン皿を開発した担当者にも、商品のこだわりや開発秘話などをインタビューしましたので、そちらも合わせてお楽しみください。

焼きりんご

グラタンや焼き野菜などはもちろん、スイーツにもぴったりだと思うと近藤さんお気に入りのお皿が、落ち着いたパステルカラーが印象的な「pkin スクエアグラタン」。耐久性と耐熱性に定評のある萬古焼きで作ったお皿で、ブルー、グリーン、ブラウンの3色展開です。 「このお皿を初めてみた時から、色味がいいなと思っていて。赤とか、可愛い色のデザートが絶対に似合うと思っていました。お皿のサイズも絶妙で、りんごが2つすっぽり納まるんですよね。大きすぎず、小さすぎずで、とても使いやすいです」と近藤さん。 今回は、こちらのオーブン皿を使って焼きりんごを作っていただきました。

pkin スクエアグラタン・ornet ピザトレイ・ヤドリギ ガーゼタオル クロスループ付き・融雪 カップ・融雪 ソーサー・笹畳 角プレート 8cm・Zapall ティースプーン・Zapall ディナースプーン・Zapall ディナーフォーク・Zapall ケーキフォーク

pkin スクエアグラタン ¥1,490(+税)/ ornet ピザトレイ ¥1,450(+税)/ ヤドリギ ガーゼタオル クロスループ付き ¥690(+税)/ 融雪 カップ ¥1,800(+税)融雪 ソーサー ¥1,500(+税)/ 笹畳 角プレート 8cm ¥490(+税)/ Zapall ティースプーン ¥490(+税)Zapall ディナースプーン ¥590(+税)Zapall ディナーフォーク ¥590(+税)Zapall ケーキフォーク ¥490(+税)

りんごは横半分に切り、芯の部分をスプーンで丸くくり抜きます。くぼんだ部分にソースを入れ、お好みでシナモンをふり、180℃のオーブンで20分ほど焼きます

りんごは横半分に切り、芯の部分をスプーンで丸くくり抜きます。くぼんだ部分にソースを入れ、お好みでシナモンをふり、180℃のオーブンで20分ほど焼きます。箸をりんごに刺して、すっと通るぐらいに柔らかくなったら食べ頃。熱々のうちに、お好みでバニラアイスをのせたら完成です。


箸をりんごに刺して、すっと通るぐらいに柔らかくなったら食べ頃

焼きりんごは、手軽に準備ができてすぐ仕上がるので、食事の前にオーブンに入れて、食後にさっと出せるのもいいところです。りんごは、できれば秋が旬の「紅玉」を使うのが望ましいとのこと。加熱すると甘みが増し、トロリと柔らかくなるそうです。ソースに使う砂糖をキビ砂糖に変えたり、ラム酒を使ってみたり、アイスクリームのかわりに生クリームをのせるなど、様々なアレンジで楽しんでみてくださいね。


「焼きりんご」レシピ

レシピ

[材料(2人分)]
りんご2個(できれば紅玉。加熱するとトロリと柔らかくなる)
<A> バター 20g、メープルシロップ 大さじ4、砂糖 大さじ4、レモン絞り汁 小さじ1
<お好みで> シナモンパウダー 適量、バニラアイス 適量

[作り方]

  • 1. りんごは横半分に切り、芯の部分をスプーンなどで丸くくり抜く。
  • 2. pkinスクエアグラタンに1.のりんごを2個ずつのせる。
    くぼんだ部分に<A>を半量ずつ入れる。
  • 3. 好みでシナモンをふり、180℃のオーブンで20分ほど焼く。
    箸で刺してみて、すっと通るぐらいが目安。
    熱々のうちにアイスクリームをのせる。


新作オーブン皿「zata」「pkin」

近藤さんからも絶賛いただいたケユカの新作オーブン皿の「zata」と「pkin」。
商品開発に当たったケユカ事業部商品開発グループの中村その子さんに、商品のこだわりや開発の経緯を伺いました。

こちらの商品は、秋の食卓を彩り、普段使いできるオーブン皿を作るという目標を掲げ、およそ1年間かけて開発したそうです。協力してくれる窯元さん探しから、型選びに色決め、ネーミングまで、何度も試作を繰り返す長い道のりだったといいます。
「オーブン皿を作るなら、しっかりと丈夫で熱にも強い萬古焼きがいいなと、岐阜県や三重県の窯元さんを1軒1軒訪ねて廻って、協力していただける職人さんを探しました。いい商品を開発するために、職人さんとの信頼関係をしっかり構築することがとても大事なので、そこには時間がかかりましたし、その後も思うようにいかないことの連続でした」。


色決め

中村さんが最もこだわったというのが、色決め。スタッキングなど実用性に重きを置いた「zata」に関しては、オーソドックスなアイボリーとブラウンにすぐ決まったそうですが、ポップな方向性を意識した「pkin」は、何度も試作を繰り返したといいます。PANTONEというカラーチャートでお皿の釉薬の色を決めても、窯で焼き上がったお皿は全く異なる色になるので、焼き上がりを想像しながら釉薬の色を考えるのが特に難しかったとのこと。


試行錯誤の末に完成した、実用性とデザイン性を兼ね備えた新しいオーブン皿

「お皿単体として可愛いものではなくて、料理を盛りつけた時に、可愛く美味しそうに見えるお皿を作りたかったので、それってどんな色なのだろうと悩みました。自分で実際にグラタンや焼き野菜を作って、それを写真に撮り、実寸大に切り取ってお皿にはめ込みながら何度も検証しました。黄色だと、チーズと同系色になってあまりワクワクしないな、とか、ピンクだと秋の食材に合わないなとか。とにかく、日常使いができて料理が美味しく見える色を意識して、商品化された3色に行き着きました」。

試行錯誤の末に完成した、実用性とデザイン性を兼ね備えた新しいオーブン皿。中村さんは、自身の経験から、料理が得意な人はもちろん、料理が苦手な人にも使って欲しいといいます。


「チキンと根菜のスパイス焼き」レシピ

「私も料理が得意な方ではないのですが、オーブン皿を使うと、どんな料理も上手に作れるのがいいですよね。お皿であって、調理器具でもあるのが嬉しい。旬の野菜を買ってきて、切って並べて、塩を振って、チーズをかけてオーブンに入れて焼くだけで本当に香ばしくて美味しそうに見える。オーブン皿の下にひくトレーやランチョンマットにもこだわると、特別感も出ます。どんどん料理をしたくなりますよ」。

野菜や果物や海の幸。食卓が美味しいもであふれる秋にこそ、食材の魅力を引き出してくれるオーブン皿は活躍します。みなさんも、今回ご紹介した近藤さんのレシピなどを参考に、いろんな食材を試しながら思う存分オーブン料理を楽しんでみてくださいね。



近藤幸子
料理研究家。東京・清澄白河にて料理教室『おいしい週末』を主宰。「がんばりすぎないごはん」「重ねて煮るからおいしいレシピ」「おいしい週末、だれか来る日のごちそう献立」など著書多数。

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実りの秋はやっぱりオーブン料理(前編)はこちら ≫

カテゴリ : キッチン用品