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冬以外は食器棚にしまいがちな土鍋ですが、実は調理道具としてもとっても優秀。食材を美味しく味わうにも、栄養満点の調理法でも、土鍋は力を発揮してくれます。洋でも和でも、いろんな料理に合うデザインを意識した、十草彫り土鍋をもとに、土鍋の良さと、この冬土鍋を存分に活用する方法をご紹介します。
土鍋は土で作られているため金属製の鍋と比較し、熱伝導率が低い性質を持っています。金属製の鍋に比べて熱がゆっくり伝わり、その熱を長い時間逃がさないのが特徴です。その特性により、特にお米や根菜類に多く含まれるデンプンが糖に分解されやすい40~60℃の温度帯にさらされる時間が長くなり、食材の甘みを引き出す効果が発揮されます。
土鍋の材質の特徴を活かせば、沸騰させた後は、弱火で調理するか、火を消してあとは待つだけ。ほったらかし調理でも十分食材に火が通るので、ガスの節約にも繋がります。
材質の特性を活かすと、土鍋の調理方法はもっと広がります。 『炊く』…特にお米は、でんぷん質が多いので、土鍋で炊くとお米の甘みがより感じられると言われています。 『蒸す』…高い蓄熱性と陶器の持つ遠赤外線効果で、食材に万遍なく火を通し、美味しく仕上がります。
食卓にあるだけで、みんなで囲むだけで、なにか美味しそうな雰囲気になるのが土鍋。フタを開けるときのわくわく感も感じられて、金属製の鍋にはない、温かみが食卓にプラスされるのも土鍋の魅力です。
十草彫り土鍋8号(1.8L)
ろくべえ とんすい
底平 レンゲ
ここからは、ぜひ試したい、これからの時期にも嬉しい免疫力upの 土鍋活用メニューをご紹介します。
《彩り野菜と鶏肉の蒸し料理》 玉ねぎブロッコリー赤ピーマンかぼちゃなど、季節の旬の野菜鶏胸肉塩麹(なければ味噌などでもok)酒・水=1:1で1カップ程度 ーーーーーー 鶏胸肉には塩麹を揉み込んで、下味をつけておきます。水分の多い野菜を下に敷いて、野菜を盛り付けたら、お酒と水を鍋に入れて中火にかけます。 土鍋の蒸気孔から湯気が出たら弱火にして7~10分くらいで出来上がりました。 ビタミン豊富な野菜は彩どりも豊か。ブロッコリーや赤ピーマンの他にもお好きな旬野菜を入れて。冷えは免疫力の低下や不調を招きます。温野菜で体の内側から温めましょう。
《きのこと秋鮭の炊き込みごはん》 お米きのこ(好きなもの)鮭水・酒・醤油・塩・顆粒だしもしくは昆布など ーーーーーー きのこには、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれいるので、免疫力アップにおすすめの食材です。 鮭は軽く表面を焼くか、湯がいておくと臭みが出にくくなります。下準備の間にお米を洗って、30分程水につけておくと良いです。準備が整ったら、鍋に水・酒・調味料を入れ、きのこや鮭をのせて、火にかけます。初めは中弱火で沸騰したら弱火にして約10分。火を消して、約10分蒸らし。見た目も豪華で栄養満点な炊き込みご飯も簡単に出来上がりました。
《生姜たっぷりみぞれ鍋》 豚肉水菜生姜大根蓮根油揚げ醤油・レモン汁・塩・胡椒・酒 ーーーーーー 豚肉には疲労回復に欠かせないビタミンB1が豊富に含まれており、大根には様々な消化酵素が含まれていて、胃腸の働きを助けてくれます。生姜もたっぷり入ったみぞれ鍋で体を温め、体調を整えたいですね。煮えにくい具材から火を通して、大根おろしは最後に添えて。
使い始めは、まず目止めを行いましょう。目止めという工程で、土鍋の細かい気孔を埋めることで、水漏れを防いだり、汚れが粗土の中に浸透してしまうのを防ぎます。
1、土鍋をよく水洗いして水分を拭き取り、水を含みやすい底面を上にして自然乾燥させます。※濡れたまま火にかけるとひび割れの原因になります。 2、乾燥させた土鍋に8分目ほどの水(またはお湯)と、水量の5分の1以上のご飯(生米ではなく残りご飯もしくは片栗粉大さじ1)を入れ、混ぜます。 3,吹きこぼれのないよう弱火でゆっくり加熱します。 4,沸騰したら火を止め1時間以上置き、土鍋が十分に冷めてから中身をあけて土鍋を水洗いし、よく乾燥させてください。
土鍋には、おいしさや栄養はもちろん、囲む人を幸せな気持ちにしてくれる魅力があります。 長く使い続けられる使い勝手のいい土鍋があると、ご飯のおいしさも料理のレパートリーもぐんと高まりますよ。
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