デザイナーの引きだし

KEYUCA新米デザイナーの手紙

2016.1.14 デザイナーの引きだし

ちゃんとコーヒー、ドリップしてますか。
インスタントで済ませてはいませんか。

ケユカで新たにコーヒードリッパーを開発すると決めてから、
企画開発部はどっぷりとコーヒー漬けの日々です。

といっても、一日に5杯飲んだ時は夜中おなかの中で
コーヒーが暴れるような感覚に襲われて、それ以降は少し控えて一日2杯。

ドリッパーの開発で肝心なのは飲み比べ。
目指す味を決定するため、市場に溢れる他のドリッパー、それを交互に飲み比べ。

A社のドリッパーで淹れる。
「うん、旨い。」

B社のドリッパーで淹れる。
「うん、旨い。」

C社のドリッパーで淹れる。
「うん、旨い。」

最初はそんな感じ。
でもそんな日々を続けると見えてくるものがある。

「A社のは苦味が強い。」

「B社のはクセがない。」

「C社のは酸味がある。」

結局味の落としどころをどうしたのかと言うと、
「どんな味にでも淹れられるようにしよう!」と欲張っちゃいました。

どんな原理で、というと、とてもシンプル。
ドリッパーの壁を取っ払ってしまって、ワイヤーで構成したのです。

同じ条件で単純にお湯を注げば、他のドリッパーに比べて一番早く落ちる。
「早いなら薄味しか出せないんじゃないの?」
でもコーヒーを淹れていて、私は気づいたのである。

『抽出速度が遅いドリッパーを早く落とすことはできないけど、
逆に早いドリッパーをゆっくり落とすことはできる。
粉がしっかりとフィルターに張り付けば、それが層になって抽出を遅めてくれるのだ!!』
「大は小を兼ねる」的な発想。もちろん限度はあるけれど・・・。

おかげでこのドリッパーを使うときは神経を使います。
焦ったり気を抜けば、思わぬ薄味になってしまったり、逆に濃厚すぎたり・・・。
でもそれが楽しくもあります。

「お湯は沸騰状態から少し冷まして、豆に優しい温度で。」
「静かに、豆にお湯を乗せるように注いで、20秒は蒸らして。」
「注ぐときは『の』の字を描くように数回に分けて。」
「ドリップポットが自分の体の一部に感じるくらい、研ぎ澄まして。」

なんてやっていると、まるで茶道のよう。
自分流な”珈琲道”を歩いているような気分になるかもしれません。

何より大切なのは「淹れたい味をイメージすること。」
豆の種類、煎り具合、挽き具合、お湯の温度などが、味を決定づける大事な要素。
そしてそれを抽出速度という要素で最後の最後に調整するのがドリッパーの役目。
人に聞くのもいいですが、自分でいろいろやってみるのが一番!

いっぱい試して、自分なりのルールを見つけてみましょう。
大切な人が足を運んでくれた時に、
「苦いのは苦手そうだからマイルドにしてあげよう」
なんてできたら、格好いいと思いますよ!

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マーシー


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