ケユカが展開する初めての
リサイクル食器

ケユカでは数多くの産地からうつわを届けてきましたが、中でも岐阜県東濃地方ではたくさんの器を生産しています。そして、日本最大の陶磁器産地でもある東濃地方では、使われなくなった食器からリサイクルセラミックをつくる取り組みが行われています。昨年登場したリサイクルマグカップに加え、2023年春にはプレートとボウルが追加になりました。

リサイクルセラミックとは

リサイクルの対象となるのは、主に家庭、レストラン、カフェなどで使われた食器です。回収された食器は分別された後、1mm以下の細かさまで粉砕されます。これを一定の割合で通常の生地粘土に混ぜ込み、リサイクルセラミックが作られます。(Landリサイクルシリーズは20%ほどの割合)
土岐市では、器の回収、粉砕、再生材の製造を持続的に行うための仕組み作りが進められています。

実際に工場に行ってきました!

Landリサイクルシリーズは、土岐市の工場、(株)山加商店さんと一緒に商品開発を行いました。

回収した食器を粉砕する工場の様子です。工場は天井から光が入って明るく、さっぱりとした空間でした。

こちらは食器を粉砕した後の粒です。色や絵が描かれた食器もリサイクル対象なので、よく見ると色付きの粒が多く含まれています。

使いやすさへのこだわり
使い方いろいろ、たっぷりサイズのマグ

適正容量300ml、たっぷり飲み物が楽しめるサイズのマグカップです。男性女性問わず、にぎりやすい大き目の取っ手もポイント。底面は丸みがあって、スープなどがスプーンですくいやすくなっています。

気楽に盛り付けられる、
深めのプレート・ボウル

しっかり深さがあり、汁気のあるおかずも余裕をもって盛り付けられる形状です。釉薬を活かしたシンプルな仕上げなので、料理の和洋中問わず合わせやすいです。プレートはメインのおかずやパスタ、カレーライスに。ボウルはサラダなどの副菜、取り皿にちょうど良いサイズです。

レンジ・食洗機使用OK。
「いつもの食器」として使ってほしいから。

一般的な磁器製の食器と同じように使ってほしいから、リサイクル素材でも使いやすさにこだわりました。電子レンジ・食器洗い乾燥機で使えるよう、リサイクルセラミックに負荷がかからない釉薬を探して試作を重ねました。公的機関での試験(※)にも合格しているので、安心して使用していただけます。(※120℃急冷試験、曲げ強度試験、衝撃試験を実施)

豊かな大地から着想したカラー

陶土の採掘や廃棄後の埋め立てなど、食器の生産には土地や地面と密接な関係にあります。産地の環境に配慮したものづくりは、これまで産地とたくさんの食器を作ってきたケユカが大切にしたいテーマの一つです。未来に残したい豊かな大地をイメージして、地面に彩りを与える土、石、鉱物から着想を得た3つのカラーを選びました。シンプルなワンカラーのようで、窯変によって現れる錆色や白色の結晶が表情をつくっています。

気軽に手に取れる価格

「リサイクルセラミックって敷居が高そう」というイメージがありましたが、現場の人たちと相談を重ねて、磁器製の食器と同じくらいの価格でご用意できました。自分用にも、プレゼントにも、気軽に手に取っていただければと思います。