金属加工の町、新潟県燕市、三条市

新潟県の燕市と三条市から成る燕三条エリア。江戸時代から今日に至るまで職人や工場が数多く存在し、ステンレスや銅、錫などの金属加工の技術が受け継がれている地域です。現在ではカトラリーの国内生産シェア90%を占めています。
今回は、技術の町“燕三条”でつくられた、品質の高さに裏打ちされた使い心地の良いカトラリーにスポットを当てて、ご紹介します。

“燕三条”とケユカ

ケユカと燕三条はブランド立ち上げ早期からの付き合いです。これまで金属製の鍋、刃物、キッチン小物、カトラリーなど、さまざまなオリジナル商品を確かな品質と、職人技で作っていただきました。
歴史のある技術の継続と、お客様に使い心地の良さを感じていただきたいからこそ、燕三条とのものづくりを続けています。

カトラリー製造で不可欠な、職人の技

カトラリーは基本的には、切り出した金属の板材を少しずつ押し加工を行い、立体的な形に仕上げます。
手に持ち、食べ物を口に運ぶ、繊細な感覚に寄り添うには、機械のみならず職人の技術が不可欠です。

スプーンの丸みやフォークの刃先を
つくるプレス加工

スプーンの丸くくぼんだ形状や、フォーク刃先のカール形状は、平たいヘッド部分をプレス機で型に押しつけて形が作られます。プレス機は足でアームを踏んで操作し、踏み込みによって力加減を調節します。金属が延びすぎるときれいなカーブが崩れてしまうため、熟達した職人が担当することが多いそうです。

形が完成したあとの丁寧な処理と研磨

人の口の感覚はとても敏感で、使い心地に直結するため、丁寧に表面や端面を磨き上げます。手で触れる部分も優しく、ナイフで切る動作など指先に力がかかる際に使いやすさが際立ちます。

燕三条カトラリーの良さ

高い品質管理の意識

燕三条の職人は、長年金属加工に従事してきた方が多く、品質に対する意識が非常に高いです。各工程で不良に繋がりそうな仕上がりのピースをいち早く見つけ、細かな修正を行います。職人が複数の工程を経験し、製品フロー全体に対する理解が深いから高い品質が保たれています。

日本製だからできた、使い心地の良さ

私達が箸の使いやすい、使いにくいを直感的に感じるように、カトラリーも使う人の手や口に馴染む繊細な仕上げが使いやすさにつながっています。工程も多く、職人の手に触れながら作られていくカトラリーだからこそ、日本製には使い勝手の良さに信頼感があります。

ケユカの
Made in 燕三条カトラリー4選

1.
日本人の手の大きさに馴染む曲線
Zapallカトラリーシリーズ
細身の木柄がエレガントなZapall(ザパル)シリーズ。スタイリッシュなデザインで、普段使いはもちろん、おもてなしにもぴったりなカトラリーです。

ケユカがオリジナルでデザインした木柄は、スッとひょうたんのようにくびれています。くびれによって持ち手が自然にカトラリーの重心に導かれ、自然な感覚で扱うことができます。

ヘッド部分は、日本人に合うよう、欧米で使用されるものに比べて一回り小さいサイズ感で作っています。

2.
高い技術無くしてできない薄さで、すくいやすい
スクウェルキウイスプーン
キウイのために考えた、ケユカオリジナル開発のスプーンです。半分に切った果肉の柔らかいキウイを美味しく食べるための工夫が、燕三条の高い技術によって実現しています。

一般的なスプーンに比べて皿部分の肉厚が薄く、皮と果肉の間にスッと差し込めます。薄さを実現するために、型の形状やプレスの圧の変更を繰り返したどり着いた形です。

アイスクリームにもおすすめの、皿が平らなつくりです。持ち手には槌目加工を施し、JAPANの刻印も。プチ贅沢なひとときを過ごすのにぴったりのスプーンです。

3.
上品なフォルムと磨きの美しさが光る
ボレロシリーズ
上品なフォルムが特徴のボレロシリーズ。燕三条の職人による高いレベルの研磨が、立体的かつ曲線的な形状を美しく仕上げています。バターナイフ、ティースプーン、ケーキフォーク、ディナースプーン、ディナーフォーク、ディナーナイフと一通りサイズが揃っているので、ギフトにもぴったりなカトラリーです。
4.
持ち手の幅が広く、小さな手で持ちやすい
キッズ ステンレスカトラリー
幅の広い持ち手が持ちやすい、お子様におすすめなカトラリーシリーズです。全体を丸く仕上げているため、安全にナイフ、フォークの練習をしていただけます。お兄さん、お姉さんの第一歩として、プレゼントにもおすすめです。

刃先はのこ刃加工をしているので、パンケーキなど柔らかい食べ物を切ることができます。刃の厚みを調整して作られた、練習にぴったりな切れ味です。

使う人がつくる人でもある、
国産の魅力

燕三条でつくるカトラリーをはじめ、国産の道具には、品質面の安心感に加えて、使い続けて実感する魅力も多いと感じます。見た目ではわからないですが、つくる人が使う人でもあるからこそ、長く使いたいものに仕上がるのかもしれません。