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私たちが毎日使っている食器は、一般に「焼き物」や「陶磁器」と呼ばれています。それらは、大きく「陶器」と「磁器」に分けることができ、他にも「半磁器」や「耐熱陶器」があります。それぞれ特性があるので、お手入れ方法も異なります。こちらでは、陶器と磁器の違いについてご紹介していきます。
※半磁器とは…粘土と陶石をブレンドした焼き物。陶器と磁器の性質を併せ持っています。 ※耐熱陶器とは…陶器に比べ、より硬質で熱に強い性質がある焼き物。 ※釉薬とは…素地を覆うようなガラス質のコーティング。素地に液体が染み込むことを抑えるという実用面での役割とともに、艶やマットなど、表面の質感を出して美しさを与える装飾面の役割もあります。 ※貫入とは…釉薬と表地の収縮率の違いで入るヒビ ※こちらの表は、一般的な特徴を示したものになります。詳細は、個々の商品の取り扱い上の注意をご確認下さい。
陶器
磁器
陶器は、産地ごとにその土地で採れた土を使うことが多く、土の色や粗さなどは様々あります。それぞれの土によって、やさしさや温かみ、力強さなど、幅広い表現を楽しめるのも魅力です。産地にとらわれず新しいスタイルを追求するつくり手も増えて、ますます多種多様な陶器を楽しめるようになっています。
陶器を初めて使うときは、「目止め」をしてください。うつわの貫入や土成分が吸水し、使用時に油や臭いが浸み込みにくくなります。目止めの方法は、食器を鍋に入れてお米のとぎ汁に浸し、約20分ほど弱火で煮沸します。鍋ごと冷ましてよく洗ったあとは、十分に乾燥させて下さい。また、使う前に5分程度水に浸ける、もしくはさっと水にくくらせると、ニオイや汚れがつきにくくなります。
陶器は、料理のニオイや色が染み込みやすいので、使用後は早めに中性洗剤で洗いましょう。つけ置き洗いはカビの原因となるので避けてください。また、完全に乾いてから収納してください。カビが生えてしまったら煮沸や家庭用漂白剤などで取り除き、風通しの良いところで乾燥させて下さい。
基本的にはご使用いただけません。陶器の種類によっては、電子レンジの使用は可能ですが、水分が残ったままで温めると素地が膨張しやすく、徐々に痛めてしまう場合があります。金、銀など金属系の釉薬で絵付けされているものは、電子レンジは使用できません。耐熱陶器は、電子レンジ・オーブンの使用が可能です。食器洗い乾燥機は、使用不可となるものが多いです。
陶器は吸水性が高いので、においやカビにも注意が必要です。日々のお手入れは必要ですが、手をかければかけただけしっかり応えてくれますので、愛着が湧き、長く使い続けるのも楽しみのひとつです。
磁器は、色やにおいがつきにくく硬くて丈夫なので、陶器よりも扱いやすく耐久性に優れています。少し青みのある白い素地が特徴で、その白さに映える鮮やかな絵付けを施したうつわが多く見られます。
吸水性がほとんどなく、陶器より食材のニオイや色移りしにくいので、使い始めに特別なお手入れをする必要はありません。耐久性は高いですが、薄い仕上がりのものは、部分的な衝撃を受けると欠けてしまうことがあるので、取り扱いには注意しましょう。
ニオイの強いものや色の濃い食品を、長時間器に触れた状態にすると、ニオイや色が移りとれにくくなるので、使用後は早めに中性洗剤で洗いましょう。銅系の釉薬を使用したものや、金・銀の上絵付けをした部分に梅干など酸性の食品をのせると、変色することがあります。
基本的には、電子レンジの使用は可能です。金、銀など金属系の釉薬で絵付けされているものは、使用できません。食器洗い乾燥機は、使用できないものもありますので、各商品ページよりご確認下さい。
磁器は吸水性はほとんどなく、ニオイや色移りしにくいので、お手入れが簡単です。日常使いしやすく、生活に馴染みやすい食器が多くございます。