15年続く白磁の食器

15年続く白磁の食器

2015.6.11 デザイナーコラム

ケユカが誕生して15年。
誕生以来、続いているもののひとつに「白磁の食器」があります。
今回はその白磁の食器へのこだわりを、開発現場より紹介します。

■シンプルへのこだわり
ケユカの食器は料理を引き立てるため、その多くが白を基調としています。
そして、どんな場面でも誰もが使いやすい「シンプル」にこだわっています。

色や柄やテクスチャーでごまかせないからこそ難しい「シンプル」。
新しい食器をデザインする時にはこの「シンプル」という点にいつも悩まされます。

デスクの上の粘土モデルを削りながら、あーでもない、こーでもないと、
一日中粘土をこねていることもしばしばありました。

ただ、最近の食器開発は、パソコン上でのデザイン作業が多くなってきています。
粘土仕事が好きな私にとっては若干寂しくもあるのですが、
3Dソフトでできたモデルはより本物に近い形で、
さらに細部まで表現できるので、よりこだわって形を追求できます。

しかし、開発環境は変わっても、「シンプル」という
簡単に見えて実は難しい、このこだわりとの向き合い方はこれからも変わりません。

■Made in Japanへのこだわり
シンプルへのこだわりと共にこれからも変わらないであろうもの、
それは日本製へのこだわりです。

いくらデザイナーがシンプルへのこだわりを持っていても、
それを実際に形にしてくれる人達がいなくては製品は誕生しません。

開発環境は変化していますが、実際の食器作りの現場は
15年前とあまり変わらず、アナログです。
機械任せにはできない、職人一人ひとりの技量が仕上がりに大きく影響します。

釉薬が垂れないように絶妙なリズムで釉がけする職人さん、
窯の中でムラなく焼くために計算して商品を陳列する職人さん、
15年前も、今も、職人さんの高い技術があってはじめて、
デザイナーの思い描いた食器を皆様にお届けすることができます。

ケユカが誕生して15年、私がこの仕事に携わって9年。
新しいものを取り入れつつも、15年間守り続けてきたものは
この先も変わらず続けていきたいですね。

白磁の食器、ぜひ手に取って「こだわり」を感じていただければと思います。

ペラ子